伯爵令嬢キアラの婚約者は、幼馴染でもある筆頭公爵家の嫡男ルカ。聡明で眉目秀麗、剣術の才にも長けるルカは、実はキアラ以外のことに一切興味がない。そんな二人の関係に横槍を入れるべく、キアラの妹ミリアムや留学してきた帝国皇女タチアナはキアラの排除を目論むのだが――。
絶体絶命のピンチをきっかけにキアラの秘密が明らかになったり、ルカの行き過ぎた執着が暴露されたり、あれこれいろんな騒動に巻き込まれたりとすったもんだありつつも、キアラがルカの過激な独占欲のもとにひたすら溺愛されているだけの、至って平和な(?)お話です。