自分で言うのも何だが、俺、エスタは超優秀な魔族だ。
頭は滅茶苦茶よくて成績優秀。運動神経も抜群。
大人が徒党を組んで討伐するハイオークという強力な魔物を齢10歳で討伐するほどの戦闘センスを持ち合わせていて、武術も同年代とは頭3つ抜けて秀でている。
そんな将来の魔王候補筆頭(自称)で、地元で神童とも言われた俺は、今年から国一番の教育機関であるオルエイ高等学園へと入学することになった。
胸を躍らせ、配属クラスを聞く俺。
オルエイのクラス分けは実力で決められるので、俺は当然上のクラスになれるだろうと信じてやまなかった。
しかし結果は残酷だった。
「配属先はFクラスです。」
「…え?」
なんと、一番実力が低いとされるFクラスへと振り分けられてしまったのだ。
そこで感じた学校全体で行われるFクラスの差別に、性格の悪い貴族や先生達。
俺は決意した。
絶対上のクラスに成り上がってやる!
これは、魔力を持たずして生まれた秀才エスタが、オルエイ学園にて成り上がっていく物語。
※途中からシリアス多め。案外純愛。