「貴様と令嬢との婚約を、今ここで破棄する」
——全校生徒の前で宣言されて、俺は「あ、そっすか」と返した。怒る気にもならない。
そんなことよりも昼飯の新メニューの方が何倍も気になった。
どうしようかと俺が考えていると......
その直後、人込みをかき分けて銀髪の少女が歩いてきた。「私と、結婚してください」
——竜王国の第一王女・セレフィーナ。魔力計測不能、剣術大会で教官を撃破した学園最強の才女だ。
三年前、密林の罠から助けた子竜が彼女だった。らしい。
それからなぜか、俺が「たまたま」やってきたことが全部バレ始めた。地脈の修復も、魔力炉の安定化も、川の治水も......
実績が出た途端に甘い声で近づいてきてももう遅い!
無自覚な死神紋章持ちの無能が竜王の娘に、いきなり婚約を申し込まれるところから始まる異世界恋愛!