転生してきた魂は、僕の体で一体なにをやっていたんだろう。
召喚師の少年テオは、村がスタンピード――モンスターの大襲撃に遭い、両親を、幼馴染を、そして自分自身を殺されてしまう。が、次に目が覚めてテオは驚いた。なぜか自分は何事もなく生きていて、両親も幼馴染も、そして村自体もまったくの無事。
そこへ、両親から聞かされた。テオの意識がない間、彼は別人の魂に乗っ取られていたのだと。
弱いはずの召喚師が活躍した。
テオは国に目を付けられ、さらには召喚師の復権を狙う組織にも付け狙われる。抗争に巻き込まれながらも、『二人で一人』となったテオは召喚師の立場を変えるべく奔走することに。
やがて、テオは知る。
自分が、召還(よびもど)された理由を。