エスペランサ王国の辺境伯令嬢、クロエ・マディソンは普通の少女だった。
いずれ家のための結婚をし、子を生み育てていく平凡な人生を思い描いていた。
しかしある事件をきっかけに、彼女の人生は大きく変わる。
狩猟祭で賊に襲われた第二王子サイラスを庇い、クロエは背中に消えない大きな傷を負ってしまったのだ。
令嬢として致命的な瑕疵を負ったクロエに、サイラスは結婚を申し出る。
それは、彼女に傷を負わせた責任感からなのか、それとも他に理由があるのか。
サイラスの申し込みをクロエは受け入れるが、その結果他の令嬢から激しい嫉妬をぶつけられた。
『傷もの令嬢』
そう呼ばれたクロエは、悩んだ末にある選択をする。
そして舞台は辺境から王宮へ。
王位を巡る陰謀に、クロエは自分の意思に反して巻き込まれていく。
『先視の王女の謀』の隣国を舞台にした、陰謀渦巻く王宮物語。