アルビオン&カレドニア連合王国の首府タメシスから駅馬車で三時間の小さな村ファンテンベリーには二つの名物がある。
「エルフの贈り物」と呼ばれる最上級の苺と、五年前から先代牧師の娘二人が経営している良家の御令嬢たちの学校、「ロビヤール女子寄宿学校」だ。
その女子寄宿学校に、このごろ奇妙な噂が立ってしまっている。
新任のルテチア語教師ミス・ヴィリアーズが着任してから二か月のあいだに、村人三人が相次いで行方不明になっているのだ。
三人は数日姿をくらませるだけですぐに発見されたが、みなそのあいだの記憶を失っているのだという。
「あのルテチア女は人さらいの魔女だって話ですよ……」
タメシス在住の気鋭の諮問魔術師エレン・ディグビーは、警視庁からの依頼で、噂の真偽を確かめるべくファンテンベリー村へ向かいます。
★『令嬢諮問魔術師の事件簿』シリーズ四作目です。が、これ単独でも読めます。
この話はかなりファンタジー要素が濃くなる予定です。
ばっちりエルフも出てきますから乞うご期待?〈私のエルフは指輪物語のガラドリエル様系。圧倒的に人外の上位種族で、全く親しみやすくはありません〉
英国ファンタジー好き、英国ミステリ好き、シャーロキアンにトールキンマニア、オースティン愛好者、ウッドハウスファン、フリーレンでエルフって言葉を初めてめて覚えたお若い読者がた、何卒ご一読を!
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