大阪・北新地。
界隈では名の知れたキャバクラ「エンペラー」の面接に通い、ヒロコはなんとか正式入店を果たした。だが現実は甘くなかった。フリーで席についても会話は続かず、本指名にはつながらない。ランキングは下位のまま、結果だけが突きつけられる日々。
「ここでは、もうやっていけないの?」
積み重なったプレッシャーと疲労に耐えきれず、ヒロコは店の帰りに倒れ込んだ。
――次に目を開けたとき、そこにいたのは四十二歳のおじさんだった。
保険会社勤務、人生に絶望して終わったはずの男。
メンヘラおじさん・ヒロユキが、ヒロコになった瞬間だった。
メンヘラオジサン, キャバクラ, キャバ嬢, 資産形成
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