鬱病で休職・復職を繰り返した小役人である俺は職場の応接室で退職を強要されていたはすなのに、気が付けばどこかの会議室で秘密警察「検非違使庁」の女性将校になっていた。目の前にいる美少女は「軍人ロボット」の新型で、自分をテストするための部隊が結成されて俺がその隊長になると告げてきた。「日本連合帝国」内のスパイ野郎を始めとする逆賊・国賊等を摘発し抹殺する。そんな血生臭い秘密警察である「検非違使庁」の少佐として俺は書類仕事と曲者揃いの部下の管理に追われる。その上にろくでもない上官たちの無茶ぶりに憤慨しながら、課せられた任務である「御譲位改元」へ向けての「お掃除」の進捗状況について悩まされる。だから自分自身で現場まで出向いて拳銃をちらつかせたり発砲したりする。そんな日常の中、失敗作呼ばわりされている美人で旧型の軍人ロボットとの、まるで夫婦のような生活をささやかな楽しみとしながら俺は生き抜いてゆく。2人?でまだ見たことの無い風景を見るために。
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