前世の私は、ごく普通の会社員。
家族を失った喪失感と、仕事の忙しさに追われ、
気づけば身体を壊して倒れてしまった。
──そして次に目を覚ますと、
私は異世界の名家「ローガル家」の末娘として生まれ変わっていた!
優しい祖父と両親、頼れる兄。
さらに、私に仕える猫族のメイド・ミュネまでいて、
前世では味わえなかった温かさに包まれる毎日。
「今度こそ、のんびり幸せに生きたい――」
そう思っていたのに、どうやら私は
この家に代々受け継がれる“特別な力”の継承者らしい。
のんびりしたいのに、家族や周囲はなぜか私を次期当主扱い!?
魔法の才能も高いって本当なの?
穏やかに暮らしたい私と、期待を寄せる家族。
そしてどこか秘密を握っていそうな猫族メイド・ミュネ。
転生令嬢として、私の“第二の人生”が静かに動き出す――。