帝国最強と謳われる姫騎士リーズレット。彼女は剣闘試合で「私に勝った者と結婚する」と宣言し、四年間無敗を貫いてきた。
五年目の挑戦者は、東の島国から流れてきた旅人タクミ。彼は見えない糸を操る不思議な技と口先だけで、帝国最強の姫を丸腰にしてみせた。
婚約と引き換えに皇帝が課したのは、大樹海の蛮族討伐。だが二人が見たものは、鎖に繋がれて売られていく獣人たちの姿だった。
帝国の法の空白に挑んで国の形を変えた二人は、やがて海を渡り、内乱に揺れるタクミの故郷ヤポニクへ向かう。そこで明かされるのは、彼が国を出なければならなかった本当の理由。
大陸に戻れば、東では未来を見通し神を名乗る女王の国が小国を飲み込みながら版図を広げ、ついには帝国の目前まで迫る。大山脈の向こうの連邦では、七つの州が争いの中で分裂の淵にあった。平和だった大陸の情勢が緊迫化していく中、味方であるはずの帝国の中枢でも二人を疎む者たちが暗躍していくのであった。
そして二人が旅行く先々には、十六年前に北へ消えたリーズレットの父の足跡が見え隠れする。
剣で勝とうとしない男と、剣しか知らなかった姫。策と弁舌を武器に、国や種族を越えた仲間を集める二人。
これは、そんなタクミとリーズレットが国の形を変え、その手に世界を掴むまでの物語である。
(本作の特徴)
・全4部構成、完結まで300~350話程度を計画しています。
・主人公とヒロインは最初から強いですが、チートではありません。
・戦闘よりも頭脳戦がメインです。
・ミステリ風味です。最終的に伏線が回収されてスッキリするタイプの話です。
・本作の設定とプロトタイプを書いたのは20年以上前です。往年のラノベファンには刺さると信じてます。