ブラック企業で働いていた元カードゲーマーの佐藤直人は、サービス残業の果てに命を落とし、異世界でバエルとして生まれ変わった。
そこは、写真を撮るとカードが生まれる不思議な世界。
選ばれし者だけが“撮影者”と呼ばれ、記録された思い出はカードになり人々の生活を支えている。
しかしこの世界で行う撮影には、誰にも説明できない絶対の条件があった。
そんな世界でバエルは、不気味と蔑まれながら生きる少女セツと出会う。
彼女は——世界の記録に存在しない少女。
本来その姿を撮影することはできず、カードは生まれないはずだった。
だが、バエルだけは彼女を撮影してしまう。
「……拙は、バエルさんと行きます」
その日、世界のルールから外れた青年が、世界に認められなかった少女と共に歩き始めた。
二人の出会いがきっかけとなり、バエルはこの世界の秘められた真実へと近づいていく——