「毒を盛った、穢れた女だ」——身に覚えのない罪で、王太子に婚約破棄された伯爵令嬢リーゼ。けれど突きつけられた杯の匂いを嗅いだ瞬間、彼女は静かに微笑んだ。「その毒、わたしが盛ったものではありません。——なぜなら、その作り方を、この国で一番よく知っているのはわたしですから」。
追放先で毒に倒れた王弟殿下を、宮廷医が匙を投げた毒からただ一人救ったリーゼ。癒しでは治らぬ毒を見立て、聖女の“奇跡”に隠された嘘を暴いていく。一方、毒見の要を失った宮廷は、なぜか毒事件が絶えなくなって……?
無骨な王弟に能力ごと溺愛される、爽快☆毒解きざまぁ。剣も魔法も聖女の癒しもいりません。武器は、祖母仕込みの毒と薬の知だけ。
※本作は転生・チートなし。ヒロインの力は「祖母仕込みの家伝」です。