「このゴミクズはお前にやるよ。子供、欲しかったんだろう?」
そういって、この私──クレア・スカーを嘲笑するのは私の夫、ヘイル・スカーだ。
私の夫はどうやら浮気をしていた上に既に浮気相手と子を成していたらしい。
しかもヘイルの子供は双子だ。
そしてその片方は魔力をもたないから私にやると言ってきた。
……本当に、反吐が出る。
私はそのやせ細ったヘイルの不義の子の手を引き、引き取ることにした。引き取ったからには責任をもってこの子を大切にしなくちゃね。
過酷な環境で育ってきたために感情表現が乏しい少年に“祝福”を意味する「レイン」という名前をつけ、私は実家のブルースカイ領で彼と共に家族として暮らすことにしたのだけれど、実はレインにはとんでもない才能が隠されていて──!?
──レインを返してほしい?
残念ね、レインはもう既に私の大切な家族です。今更返してほしいだなんて言われましても、もう遅いのよ。
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小説家になろう様、pixiv様、Nolaノベル様、カクヨム様にて掲載中。