化学メーカー勤務のサラリーマンだった俺は、過労死の末に戦国時代へ転生した。
新しい名は、松永久通。
……そう、将来「名茶器と共に爆発四散する」という大火力バッドエンドが約束された、梟雄・松永久秀の息子である。
「冗談じゃない、誰が盛大な花火に巻き込まれてたまるか!」
畳の上で大往生したい俺は、前世の化学知識をフル活用して生存ルートを目指す。
泥と糞尿から火薬(硝石)を自給自足し、石鹸を作って領内の衛生環境を劇的に改善。
さらにガラスや抗生物質の密造にまで手を染め、圧倒的な速度で領地を近代化させていく。――
しかし、周囲の評価は180度違っていた。
父・久秀:「敵を殺すのではなく、兵を死なさぬ逆転の発想……!
お前こそ真の梟雄だ!」
織田信長:「松永の息子、底が知れぬ怪物よ。あ奴の技術がなければ天下は語れぬ」
破滅フラグを折りたいだけの平和主義な元サラリーマンが、意図せぬ「勘違い」で魔王の右腕へと成り上がっていく、爽快戦国歴史ファンタジー、ここに開幕!