男と女の出生比率が『1対50』という、圧倒的な男性希少社会に転生した元デパ地下派遣労働者の白瀬
聖(しらせ
ひじり)。
この世界での男は「生きてるだけで年収千万円」の超イージーモード。現地の男たちは傲慢に育ち、料理を床に投げ捨て、お世話係の女性たちを虫ケラのように扱うのが当たり前だった。
そんな狂った世界で、骨の髄まで「接客業の小市民マインド」が染み付いたひじりは思う。
(……いや、やってもらったら『ありがとう』って言うのが普通だろ?)
お世話係の美女に感謝の言葉を述べ、極上のマナーで綺麗に飯を食い、ジャンクフード(コンビニチキン)を求めてフードを深く被り、お忍びで街へ繰り出す。
本人はただ「前世の一般常識」に従って普通に過ごしているだけ。
なのに、息をするように繰り出される極上のレディファーストと社会性に、周囲の女性たちは尊さの過呼吸で次々と限界突破(尊死)していき――!?
「あのお方は男装女子などではない……本物の『聖母(かみ)』だ……っ!」
ネット掲示板は大爆発、果ては国家の最高幹部までが動き出す、勘違いだらけの全肯定・最速バズファンタジー、開幕!