王都一の名門・小紫家の令嬢、透歌。
乙女遊戯の世界に転生した彼女は、自分が“断罪される悪役令嬢”であることを知っていた。
完璧な証拠崩しで無実を証明する透歌と従者の宵。
だが、ヒロインの涙がすべてを覆す。
「理屈なんて関係ありません!」
真実より感情が優先されるこの世界で、透歌は悟る。
この舞台は、最初から“彼女を悪役にする”脚本なのだと。
ならば――。
婚約破棄?
地位剥奪?
謹慎?
望むところだわ。
王都を去った透歌は、己の才覚を武器に領地改革を開始。
一方、彼女を追い出した王子は、実務崩壊で窮地に追い込まれていく。
これは、
物語の強制力に抗い、
“悪役”の仮面を脱ぎ捨てた少女が本当の主人公になるまでの物語。