神を信じるアンドロイド。祈りを捧げる魔女たち。神が去り、原始的な祈りが残った終末の世界で、魔女たちが見たものは――。
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自然豊かな大地が広がる世界「コーラル」では、500年前に勃発した魔女戦争を経て、人間とアンドロイドが共存していた。
コーラルの大地には、世界の象徴とも言える「ノモス」と呼ばれる巨大な石がそびえている。神が宿るとされるノモスに祈りを捧げれば、祝福を得られると言われるが、それが「正しくない祈り」と判定されると、ノモスの大地に腐敗が広がる。
それを知りながら、私利私欲を優先した願いのために、祈りを捧げる人々は「汚染犯」と呼ばれていた。
そんなコーラルの世界で、仕事から逃げ出した青年が一人。彼の名前はアナト。上司の方針が嫌になって職場を逃げ出し、彼は今にも崩れそうな廃墟で寝泊まりしていた。
しかし、やっと見つけた寝床に崩壊の気配が。それでも、疲れ切ったアナトは眠気に飲まれつつあると、一人の女が話しかけてきた。
彼女の名前は一条瑠璃。正しくない祈りで大地を腐らせる「汚染犯」を追う魔女だった。眠ろうとするアナトを廃墟から引っ張り出す瑠璃だったが、外に出ると、追っていた汚染犯と偶然居合わせてしまう。
汚染犯は惜しくも逃がしてしまうが、彼らが落とした「謎のキー」を拾うアナト。瑠璃は彼らを追う手がかりとしてキーを寄こすように要求するが、アナトは「落し物は本人に返すべきだ」と主張して……
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滅びゆく世界で、伝説の魔女や最強のアンドロイドたちが事件を巻き起こす、バトルファンタジー×青春恋愛です。ぜひブックマーク登録をよろしくお願いします!