かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
誰にでも好かれるトップアイドル。
クールで俺への当たりが強いモデル。
男嫌いで有名なお嬢様。
いちいち言葉にトゲがあるクソガキ後輩。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
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『若干記憶喪失の俺、関わりたくない女子たちから重い愛を向けられることになったんだが』というタイトルの場合があります