銀の皿が、床に落ちた。
豪華な料理が並ぶ王城。
だがその裏で、民は飢えていた。
幼い第一王女ミレイユは、
飢えた女に刃を向けられ――そして知る。
「食べられない」という絶望を。
“役立たずの王女”と呼ばれたミレイユは、
王命によって辺境へ送られることになる。
痩せた土地。
不足する食料。
疲弊した民。
だが、彼女は諦めなかった。
農業高校で学んだ知識。
土壌改良。
保存食。
家畜管理。
そして――「食べることは、生きること」だという信念。
畑を耕し、
民と食卓を囲み、
少しずつ辺境を変えていくミレイユ。
やがてその光は、
一つの領地だけでは収まらなくなる。
これは、
飢えを知る王女が、
土から国を救うまでの物語。