魔法学園を卒業した翌日、子爵令嬢メリッサは王城へ呼び出された。
理由も分からないまま向かった先で告げられたのは――
王太子ローレルとの“結婚”だった。
婚約すらしていない。
もちろん恋愛関係でもない。
それなのに、気づけば婚姻証明書にサインさせられていた。
平穏に生きたいだけの“モブ令嬢”だったはずの私が、
なぜか王太子妃に……?
他の令嬢と違うのは、私には前世の記憶があるということ。
もちろん、それは誰にも明かしていない。家族にさえも。
――なのに。
当のローレル様は、最初から私を選ぶつもりだったようで。
甘くて逃げ場のない溺愛。
戸惑いだらけの王宮生活。
そして、少しずつ明らかになっていく
“この結婚の理由”。
これは、婚約をすっ飛ばして結婚した転生モブ令嬢が、
自分の立場と向き合いながら進んでいく物語。