配達業者の契約社員として働く、卯月新田。彼が住む元霧市には、奇妙な噂があった。
通称『きぐるみ様』──頭に2本の角を備え、暗闇で光る目を持つ、人間と同じくらいの大きさの着ぐるみのようなもの。車と並走できるくらい素早いそれが、夜な夜な街を徘徊し、チェーンソーのようなものを振り回しているのだと。
…ただの噂には違いない。だが少々、薄ら寒くはある。そんなことを考えていたある日、アラタは仕事帰りに、変な形の草刈り機を携えた着ぐるみと出会い──。
人間・ミーツ・未知の生物。巻き込まれた契約社員の明日は、果たして。