「明日の天気は、局地的な落雷と突風を伴う激しい通り雨です」
まさか、現代の『気象学』と『流体力学』が、魔法のない異世界で最強のチートになるなんて――。
動画サイトの企業チャンネルで活躍していた32歳の気象予報士・高城
慧(たかぎ
けい)は、不慮の事故により中世ヨーロッパ風の異世界へ飛ばされ、辺境領主の娘・レヴィナ(16)と魂が融合してしまう。
そこは魔法が存在せず、天候が「精霊の気まぐれ」として恐れられる過酷な世界。
しかし、大気の構成要素である「精霊」を視認し対話できるようになった彼女にとって、異世界の空は予測と操作が可能な「巨大な流体力学のショー」に過ぎなかった。
前世のガチな気象知識と精霊の力を掛け合わせた能力で、慧は貧しい領地をだんだん豊かにしていく。
しかし、圧倒的な気象操作で大災害から領地を救った結果――彼女の力は人々の理解を超え、「神の御使い」として畏怖されてしまう。
精霊との同化により肉体の「老化」すら止まってしまった慧は、愛する家族や助手たちの未来を守るため、自ら歴史の表舞台から姿を消し、森の奥深くへと隠遁した。
――それから、約二百五十年後。
「我らをお救いください!
守護者様!」
森を訪れたのは、末裔である老将。敵国三万の大軍により、領地は滅亡の危機に瀕していた。
助けを求められ、数百年ぶりに外の世界へ出た慧が目にしたのは――
これは、一人の気象予報士が流体力学と気圧操作の知識チートを解き放ち、時代を跨いで血族、仲間、領地を守り抜き「本物の女神」として伝説になっていく、壮大な異世界テラフォーミング戦記。
※第1章のラストは切ないビターエンドですが、第2章からは数百年後の子孫や、主人公に巨大感情を抱く女騎士たちと共に、ロジカルな気象チートの圧倒的カタルシスと、ゆるいコメディが待っています!
※シスターフッド
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百合的要素あり
※気象や物理の知識を用いた理詰め無双です
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