侯爵家の令嬢にして王子の婚約者セシリアは現代日本からの転生者だ。
前世の便利さを知る彼女は転生先の文化度の低さ(リアル中世並)に悩まされていた。
そんなある日、彼女の国にこの世界の重要人物『聖女』が現れる。
不便で不潔な王宮生活に耐えられなかったセシリアは、これ幸いと聖女に婚約を押し付けて辺境へと逃亡してしまう。
「これで私は自由の身──私の快適な異世界ライフはこれからだ!」
……と意気込んだものの、物語の舞台はしょせん中世。せっけんの材料ひとつ手に入らないのだった。
そんなセシリアの前に、ある日やはり前世の記憶を持った公爵家の令息がやってきた。
せっけんからコンクリートまで何でも作れる令息をセシリアは便利にこき使っていたが、そんな二人の関係にも変化が表れて……。