聖女として生まれたリアは、前世が魔王の娘であった頃の記憶を持ったままであった。
王の娘でもあるリアは、生まれ持った聖なる力の一方で、以前のように魔族としての身体の復活をひそかに願っていた。国を乗っ取るため、魔力が成長するまでは正体を隠すことを企てる。
リアが思う以上に生まれ持った力は強く、魂の持つ魔力とは別に、聖なる力があるのだが、受け入れできないでいた。
「18歳の誕生日、新たな勇者と結ばれる」という、おそろしい予言を避けるため、それまでに国を乗っとろうと奮闘するが、なぜか愛は深まるばかりで……