群島であるとある小国は、内乱で王位継承者が軒並み亡くなっていた。
しかし、三国が隣り合う国境沿いの修道院に隠された庶子の王女が見つかる。
その修道院には訳ありの高貴なる令嬢が厄介払いされるような場所だった。
しかし、彼女は年若いながらも傷付いた女性達に献身的な看護を惜しまず、いつの間にか聖女と呼ばれている。
そんな王女を、内乱で活躍した子爵令息が婚約者として修道院へ迎えにゆく。
王女は、直前まで看護していた隣国の侯爵令嬢だった行くあてのない女性を共に国に連れ帰った。
しかし、王女の結婚式直前。
王女は凶刃に倒れる。
親友と、婚約者に手を取られていて。