女が国を引っ張り、男は飾られる。
転生したのは、そんなナヨナヨ男で溢れかえる貞操観念逆転世界。
金髪碧眼であったらしいリディア・パラケルスの髪と瞳は、その日以来、沈んでしまったように黒く染まったと後ろ指を指される。
『煤被り』の汚名を受けた伯爵令嬢として役割を押し付けられて生きる中、路地で出会ったのは借金のカタに虐げられていた捨て子の少年クルト。
魔法の世界で少しずつ、お互いに身を寄せ合っていく『現代知識持ちの悪役令嬢』と『路地裏育ちの捨子ショタ』。
封建社会を生き抜く二人のささやかなサバイバルは、やがて世界の命運にまでつながっていく。