王国の片田舎の村で生まれ育った少女リナ。リナは薬師の両親に鍛えられ薬師としての知識と技術を身につけていた。ある日、盗賊団に扮した隣国の兵によって村が襲撃されたことで運命が動き始める。
13歳の少女リナは、短槍と薬が入ったカバンを持って駆け巡る。
「私、薬師なのに、まったく、薬の用法用量を正しく守っていない気がするぞ!?」「うぉーーっし! 薬師なめるなよ!!」
薬師のリナは大きな悩みがあった、それは薬師としての限界である。この世界の薬師は病の対応が主で怪我など外科的な対応は回復士と呼ばれる者が扱う回復魔法が必要であった。
リナは、村人が大怪我をしたときのことを思い回復士になることを考える。
しかし、リナは、知らなかった回復士を学ぶには軍に入隊するしかないという事実を。
そんなリナの成長と、徐々に広がって来る国際的な陰謀と戦争が織りなすファンタジー物語