主人公・安芸翔太(アキショータ)は、あらゆる物事を数ヶ月でプロ並みにこなしてしまう、異常なほど「器用すぎる天才」。しかし、コツを掴むとすぐに情熱を失う「飽き性」でもあり、現世のあらゆる娯楽や仕事に既視感を抱いて虚無感に苛まれていた。
ある日の夕暮れ、近所の稲荷神社の石段で「必死になれる何か」を求めていたショータは、不運にも(あるいは運命的に)石段から転落してしまう。
落下中に謎のスキル【器用の極致(マスター・オブ・パペット)】を開放したショータが目を覚ますと、そこは月が二つ浮かぶ異世界だった。そこで出会ったのは、絶世の美女だがどこか抜けている自称・神の使いの天狐(コン)。
ショータは異世界への転移にも動じず、現世でかじったテニスや空手の技術、営業の駆け引きを瞬時に「異世界のスキル」として最適化し、襲いかかる魔物を手近な枝一本で卒なく撃退してみせる。
「飽き性」の天才と「残念な天狐」による、予測不能な異世界攻略が『飽き神』が今、幕を開ける。