「兄が憎い。殺したいほど憎い。
子供達のためとはいえ…兄の元で暮らすなんて耐えられない!」
主人公 シリは25歳。3人の娘の母でもある。
結婚前に兄から乱暴され、その時の子供が長女。
次女と3女は夫との子供だ。
夫、大切な人達を死に追いやり、自分を乱暴した兄と暮らす羽目になった。
憎しみと悲しみを秘めつつ、穏やかな暮らしをしていたのに、突然兄が死んでしまう。
没落しつつある実家を助けるために、甥に頼まれ再び政略結婚をする羽目になった。結婚相手は25歳年上、それも妾が3人もいる領主だった。恋愛対象になり得ない年上すぎる夫、妾達との付き合い、亡き夫への気持ちを隠しながら新婚生活が始まる。再び始まった争いに巻き込まれながらも、妃として奮闘し、子供を守り、籠城準備をする。全力で生き抜く女性の話。