辺境冒険者であるルイス・ムーリミットは周りから頼りにされるベテラン冒険者である。
そんな彼のスキルは自身のレベルが、相手のレベル+5になるスキルであった。
ただ彼自身は、スキル頼りにせず鍛え続け、危険なダンジョンも念入りな準備や経験で生き抜いてきた。
その実績は彼を『ダンジョンマスター』の異名で呼ばせ、いつの間にか半伝説の冒険者とさせる。
しかし彼自身は、そんな風に呼ばれても過大評価だと受け入れず、辺境(地元)からも外部のダンジョンへの出張以外で出る事はなかった。
彼自身は36歳で、辺境ギルドで新たな冒険者達に自身の経験を教えたり、平和な依頼を熟す日々の方に満足していたからだ。
そんなある日、王都から王国騎士団副団長であるエリアが、彼の地元ダンジョンにある薬草を求めて来た事で彼の世界が一変する。
エリアは彼が伝説のダンジョンマスターと知り、王都へスカウトしようとしたり、それを聞きつけ彼から教えを受け、都会で出世した弟子達が、そうはさせんと尋ねて来たり。
そこから始まる高難易度のダンジョン依頼。
悪しきギルドや冒険者達との激闘。
彼はペットのミミックと共に問題に巻き込まれていく。
ルイス・ムーリミットーー36歳。
スキルだけだからと自身を低く見積もる彼だったが、周囲は彼を放って置かない。
やがて世界は知る事となる。ダンジョンマスター<ルイス・ムーリミット>の名を。