誰もが憧れる王太子レオニードが心を許したのは、目立つことを避けて生きる男爵令嬢エレノアだった。
王立アストレア学院で出会った二人は、何気ない会話を重ねるうちに少しずつ距離を縮めていく。
完璧な王子として振る舞いながら孤独を抱える彼と、人の視線を恐れ、丸眼鏡の奥に素顔と心を隠す彼女。
けれど、王太子と男爵令嬢では許される距離も描ける未来も同じではない。
すぐに恋が実る物語ではなく、誰かがすべてを解決してくれる物語でもない。これは、不器用な二人が悩みながら心を通わせ、ゆっくりと運命を変えていく恋と成長の物語。