主人公、高坂久登(こうさか ひさと)は現在、35歳のフリーランスの通訳。久登は日本最高峰の超一流の国立大学卒業後に通訳案内士の資格を取って、フリーとして仕事をしている。現在は英語だけでなく、韓国語、中国語も通訳できることから、生活は安定して、同年代の男性の5倍ほどの年収がある。家族は可愛い二人の娘と優しい妻。久登の人生は周りの人からは順風満帆に見えるだろう。しかし久登には驚くべき過去があった。13歳だった中2の時に、自分や2人の親友に対して凄惨なイジメをしてきた不良3人を瀕死の下半身不随の大ケガを負わせたのだ。そのうち一人は生涯、寝たきりに、他の2人も一生車椅子生活に。あまりにもショッキングな事件であり、新聞、ニュース等、世間を賑わせた。事件後、久登は18歳になるまで医療少年院にいた。職員たちの暖かい協力もあり、久登は人生を0からスタートさせて、大学に入学を機に退所して社会復帰。大学では通訳になるための勉学に励み、見事に念願の通訳として社会人となる。そして将来はイジメに苦しむ小学生中学生のためにNPO団体を立ち上げることを目標にしている。
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