高位貴族令嬢として生きていた私は、ある日ふと思い出した。
——前世で、パワハラやモラハラの相談対応をしていたことを。
…と同時に気づいてしまう。
この世界、どこかで見たことがあるような、あまりにもテンプレな物語の匂いがすることに。
そして何より———
弟の婚約者が、どう見てもドアマット系ヒロインなのだ。
前妻の娘である彼女は、実家で冷遇され、まともな手入れもされず、食事も睡眠も足りていない。
それでも文句ひとつ言わず、ただ静かに笑う姿を見てしまったら……放っておけるはずがない。
「こんな可愛い子を、ひどい目に遭わせる物語なんて、認めるわけないでしょうが!」
そんなこんなで冷静に奮闘するお話です。