ある日、突然一つのクラスが消えた。
突然まばゆい光りが現れ、次の瞬間にはその場には人一人居なかったのである。
そのクラスメイトら四十名は、突如として異世界へと召喚されていたのであった。
クラスメイトらは、半ば強引に魔王討伐を命ぜられる事となる。
その異世界ではスキルが全てを支配する世界。
スキルの優劣で全てが決まる世界。
そんな中で戦闘に全く役に立たない遠くの者と話すことが出来る『念話』のスキルを手に入れたとある歴史オタク、佐切勘助は、スキルが原因で虐められる。
元々クラスでも浮いていた存在であった彼が、力を手に入れ、法律が存在しない世界でクラスメイトに虐められるのは必然であったとも言える。
更にはスキルの優劣で人間の優劣が決まるこの世界の住人からも虐められ、果ては命を奪われそうにまでなる。
そこで、彼は復讐を決意した。
王都を脱出すると、彼は魔王軍へ協力を申し出る。
これは歴史オタクな彼が、歴史の知識を駆使し、練り上げられた軍略を駆使して魔王軍を勝利へと導いて行く物語である。