目が覚めたら、オレは異世界でとんでもなく可愛い美少女になっていた。
中身は三十五歳の男のまま。
意味が分からない。
違和感しかない。
けれど、そんなことを言っていても死ぬだけなので、まずは生き残ることにした。
この世界では、悪魔と契約した者だけが魔法を使える。
なのにオレは、常識ではありえない“二体の悪魔”と繋がる特異な存在だった。
助けた少女ローゼリアとの出会いをきっかけに、オレは貴族社会の闇、街の裏側、そして救っても救っても終わらない世界の歪みを知っていく。
戦うだけじゃない。
働き口を探し、商会に食い込み、生活基盤を作り、目の前の問題を現実的に片付けていく。
だが、そのたびに思い知る。
個人を救うだけでは、この世界は何も変わらないのだと。
見た目は美少女。
中身は三十五歳。
戦い方も、生き方も、この世界の連中とは少し違う。
これは、双子の悪魔と契約した規格外のオレが、異世界の常識も世界の仕組みもひっくり返していく物語