【筆跡鑑定ができる、人が苦手な女官】✕【慇懃無礼な美形の官人】
「文字は嘘をつかない。だけど、人は嘘をつく」
後宮で筆跡鑑定を専門とする書簡の検閲官・深玉(しんぎょく)は、書かれた文字から人の性格までも読み解く変わり者。
ある日、深玉は自死した寵妃の遺書を巡る調査の中で、口のうまい外廷官吏・夏丞(かじょう)と出会う。
過去のある出来事をきっかけに偽りと人を嫌う深玉と、謎多き男、夏丞。
最悪な出会い方を果たしたふたりは、遺書に残された違和感をきっかけに、後宮に渦巻く不穏な事件をともに追うことになる。
衝突を繰り返すふたりの間で見えてくるのは、過去の痛みと夏丞の別の顔で……?
恋と呼ぶには軽く、愛と呼ぶにはいびつ。
これは他人を信じられなかった者同士が、唯一無二を知るための物語。