魔王を討ち、皇帝の座に就いた勇者・テオドリック。
だがその代償として、《聖剣の鞘》を失い、呪いに蝕まれる身となる――。
そんな彼の後宮に、影妃として迎えられたのが、シャロン・ファルネス。
その正体は――かつて共に旅をした魔女にして、
勇者を裏切り、国を揺るがせた大罪人・ミルディナだった。
バレたら、即・処刑。
それでも彼女は、勇者を救う“鞘”を求めて後宮を彷徨う。
「君は……誰なんだ?」
「……ただの妃です」
RPG×後宮×すれ違い×執着愛。
正体を隠した魔女と、忘れられない勇者が交錯する、危険な恋と知略の物語。
※カクヨムにも掲載中。
(1~2話のみ、セリフや描写に若干の差分があります)