治癒魔術の名門であるヴェルローズ侯爵家の令嬢として生まれながら、魔術の才能に恵まれなかったレア。代わりに魔術薬においては天才だったが、自作の魔術薬で実の母を死に至らしめた経緯から「ヴェルローズの毒魔女」と呼ばれ、蔑まれていた。
家族からも、夫である王からも冷遇され、ついにはようやく宿ったお腹の子さえも殺される。自分を取り巻く全てに復讐を誓ったレアは、ある日城中の人間を毒で殺害してしまう。そしてレアの凶行を止めるべくやってきた大公によって処刑され、人生に幕を下ろした。
……はずだったが、目覚めると八年前に戻っていたレア。今度は何にも執着せず自由に生きようと決心するが、あるとき、自分を処刑した大公が大怪我をして行き倒れているところを見つけ、魔術薬で治療したことをきっかけに大公家の薬師として招かれることになってしまい――?
【千人を殺した大悪女】x【悪女を処刑した大公】のやりなおしの恋物語。
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