『青い惑星地球』と言ってるのは何も私達地球人類だけではない。
遥かな過去たとえば恐竜が地上を闊歩していた時代より地球は宇宙人達の観光地として利用されてきた。
産業革命以降人類の目覚ましい進歩に悪影響を与えかねないとして地球への観光旅行は禁止されたが地球汚染に業を煮やした宇宙人達は東域宇宙和平維持連盟を結成しアステロイドベルトに人類から地球を守るための防衛基地となる人工惑星を建造し人類の監視を始める。
近年に入り地球上で宇宙人狩りが激しさを増していくと地球人排斥派に押しきられた形でドライアイスメテオが地球へ投下された。
地球人保護派と養護派は地球上に隠されていた宇宙船で地球人を回収し宇宙へ脱出させたけどその数は4万人にも届いてない。
その時より25年前、ベトナム出身のグエン・チ・アンは農業実習生として日本を訪れていた。
空港で迷子になっていると鈴木四郎を名乗る男(実はイノマン)から暗示をかけられ子供を宿してしまう。
それからアンは身籠っていることに気付かず日々を送るが臨月間近になるとさすがに分かり農業実習生仲間の協力を得て密かに女児を出産する。
名前を鈴木愛鈴(すずきあいり)として出生届けを提出したけど受け付けてはもらえなかった。
愛鈴が無国籍少女となって4歳まで成長した時に母親達は農業実習期間満了に伴い帰国することになる。
今日こそは施設の前に置き去りにしようとした日、養護教育施設のパンフレットを持った石井光一がアンとその娘を説得して引き取っていく。
愛鈴が天涯孤独の身になるのを防いだ彼は地球人の未来を紡ぐ子供達を宇宙へ誘うチルドレンサーチャーだった。
ベトナム実習生の間でアイリーンと呼ばれていた愛鈴は宇宙に出たことで超能力が覚醒しAIや妖精達を仲間にして多国籍宇宙人の中で活躍してゆく。