確かに、彼女は異常だったのだろう。
彼女の胸の内には、何をしても満たされない虚無感しかなかった。
幼い彼女が唯一笑って居られたのは、何かを壊した時だけだった。
そんな彼女の興味が、境界鬼と呼ばれる外敵へと向けられたのは自然なことだったのかもしれない。
数年後、日本で唯一の感応力者のために設立された学園。
そこには16歳となった彼女の姿があった。
彼女は進み続ける。まだ見ぬ未知を壊すまで。
これは世界に七人しか居ない最強の称号を持つ能力者、『七色』の一人である主人公が、学園に通い、周囲と関わり、様々な経験を経て少しずつ変わっていくお話です
仕事の都合により不定期更新の予定です。
本作はカクヨム様でも先行して投稿しております。