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取得日時> 2024-12-04 00:10:07
大聖女アルネの憂鬱〜そんなの聞いてないっ!それならこの能力、思い存分利用させて頂きます。その種族探し、お手伝いしましょう〜
その憂鬱は、どこからが憂鬱だったのか。
それは、きっかけさえあれば変わるのだと、そう思った。
この世界には、かつて平和と均衡を司る種族達がいた。
しかし、この何百年彼らを見る者はほとんどいなかった。
そう、ある日を境に…
今となってはその存在すら知る者も少ない。
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歴史が変わる時。
それはある小さなきっかけからだった。
この世の端っこ。
海の最果てと呼ばれるその場所には、辿り着くには航路が無いと言われている、ある小さな島があった。
その島にあるタナマ村で育ったアルネは、小さな頃から周りとは違う違和感を感じていた。
しかしそれが ’自分’
であり、 ’個性’
であると祖母から言われ続けてきた。
最愛の祖母がそう言うのであればそうなのであろう。
「何も不安になることはない。アルネはアルネだから」
アルネはその言葉を信じ、今まで心豊かに生きてきた。
月に1度の夜が1番明るい日は外に出ないように…
祖母から言われたこの意味をアルネはまだ知る由もなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ある夜、その島はここ1番と言っていい程の、巨大な嵐に見舞われた。
翌朝、アルネは心躍る気持ちを抑えきれずに、近くの海岸へと来ていた。
そう、流れ着いた物資を拾う為に。
天候が荒れた次の日には、たくさんのモノが海岸へと流れ着く。
アルネはそれを知っていた。
上機嫌で海岸を彷徨く。
アルネは今回も珍しいモノや謎のモノ、様々なモノを物色しながら歩いていた。
そこで ’おネエさん’
を拾った。
しかし、彼女も周りと何だか違う。
その ’おネエさん’
との出会いがこの先、歴史を変えるとは露知らず。
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この世界の揺らぎ、均衡を保つために彼女は今決意する。
そして、その為に探す事となる様々な種族達との出会いが、アルネを成長させていく。
大聖女としての力も想いも、この世界の為に…そして、自身のために。
心強いおネエさんとの愛情溢れる冒険物語が今、始まる。

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