血に濡れた掟を持つアストラル王国。
女児は生まれた瞬間に殺され、
王妃は男子を一人産めば、すべてを奪われる。
その国で、
“存在してはならない子”として捨てられた第七王子がいた。
青白い光を宿して生まれた双子の弟、リアン。
古い予言を恐れた王の命により、
彼は王宮から消され、名門アルシェ家の子として育てられる。
――そして十七年後。
静かで優しい少年へと成長したリアンは、
自分が捨てられた王子であることも、
その身に宿る“禁忌”の力も知らない。
そんな彼の前に現れたのは、
淡い光をまとう精霊の少女、ティアラ。
精霊王の血を引き、
王国の理から逃げられない存在だった。
選ばれなかった王子と、
選ばれることから逃げられない精霊の少女。
ふたりの出会いは、
王国が隠し続けてきた真実と、
この国の「正しさ」を、静かに壊し始める。
※作者X(Twitter):@Rin3588008(七天宮
凛)