アストラル王国には、残酷な掟があった。
王妃は男子を一人だけ産むことを許され、女児は生まれた瞬間に命を奪われる。
第六王妃リュミエルが産んだのは、双子の王子だった。
兄は金色の光を宿す王子――レイヴン。
数多の王位継承者候補の中で、
最も強い光を持つ、王位に一番近い王子だった。
そして弟――青白い光を纏って生まれた子。
古い予言は語る。
「青白い光は王家を滅ぼす影となる」
その子は本来、生きてはならない存在だった。
だが王は密かにその命を救い、リュミエルの兄であるアルシェ家当主に託す。
こうして少年は、王子であることを知らないまま
リアン=アルシェとして育てられた。
やがて運命は動き出す。
森で出会った少女――ティアラ。
彼女は人と精霊の間に生まれた存在だった。
精霊国では、人間との恋も結婚も、子を成すことさえ禁じられている。
本来、彼女もまた
この世界に生まれてはならない存在だった。
七属性に祝福された少女との出会いが、王国の理を大きく揺るがしていく。
青白き光を宿す少年は、やがて知る。
自分が王家の第七王子であることを。
これは――
王国の理に抗う少年と、精霊の少女の物語。
その恋は、やがて
王国の運命さえ覆していく。
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