かつて名声を欲しいままにした伝説のVRMMORPGゲーム【ユグ:ドライアス】のサービス終了時。
【ユグ:ドライアス】最強と言われたギルド【ネクサス・レグリア】のメンバーはその最後の日を謳歌していた。
竜種の王〈マスター〉
創造種の王〈猫バイト〉
灼炎種の王〈ゴラクZ〉
不死種の王〈サクラノヴァ〉
仲間と共に築き上げた居城に、今は四人だけが残り、サービス終了の瞬間を迎えようとしていた。
「最後に結果のわからないガチャをしようよ!」
一人の提案で、サービス終了間際にガチャを引くことになったメンバーは―――しかし次の瞬間、拠点としている《オルディレスト城》丸ごと異世界へと飛ばされてしまう。
本来いたはずの湖畔から一転、目を開ければそこは見知らぬ森。
果たしてここは本当に【ユグ:ドライアス】の世界なのか。
それとも似て非なる“異界”なのか。
仲間と共に笑い、時にぶつかり合いながら、四人の王は歩み出す。
先に待つのは希望か、絶望か。
――――あぁ……。暇だし世界、滅ぼしちゃうか……。
これは、転生した彼らが、この世界を滅ぼすまでの物語である。