両親を幼くして亡くし、親戚の家やブラック企業で孤独に生きてきた零崎雪(ゼロサキ・ユキ)。ある朝、少女を車から庇って命を落とした彼女は、神様から規格外の魔力を授かり、今の姿のまま異世界へ転移することに。
目覚めた森で出会ったのは、傷だらけの聖獣王――ラン。雪の無自覚なチート治癒能力で救われたランは、彼女の優しさに触れて従者となる。さらに、森の近くで盗賊に襲われていたアラカルト公爵夫妻を助けたことで、雪は彼らの「最愛の娘」として公爵家に迎えられ、生まれて初めての温かい家族の愛に包まれるのだった。
そんなある夜、雪は庭園の奥の森で、魔獣に襲われ傷ついた金髪の美しい青年を救う。左目に眼帯をつけ、周囲から「悪魔」と恐れられて心を閉ざしていた彼は、実はこの国の王子で――?
「お前のような者は初めてだ……」
どんなに突き放されても、命の尊さを知る雪の純粋な優しさと、おいしい手料理(?)、そして規格外の聖女パワーが、孤独な王子の凍りついた心を優しく溶かしていく。
最強の聖獣と、公爵家からの底なしの溺愛、そして王子からの執着(!?)に戸惑う雪の、お疲れ様デトックス・異世界ファンタジー、ここに開幕!