世界樹ユグドラシルを中心に、時計のように12の国が存在する地上。
その中心地である世界樹ユグドラシルの麓にある家に、俺は召喚された。
貴族制はあるけれど、基本互いが互いを助け合おうとする国であり、隣国を陥れるといった事のない平和な地上。それはひとえに、国王の上が存在するから。
それぞれの国を守る国王達は、その者を尊敬し、崇拝していた。
その者こそ、俺を召喚した存在、マーガリン。
元の世界での魂を分離させ、片方を女神の体へ、そしてもう片方はそのままの肉体で、この世界へと適応させたらしい。
俺こと私はこの世界最強と呼ばれる女神ユグドラシルの肉体と融合し、元の俺は原初の魔神や大魔導師とも呼ばれるマーガリンの魔術回路を体に埋め込まれ、その力に適応する為に肉体が若返っていた。
国を守る騎士の中でも、最高峰の称号であるインペリアルナイトとロイヤルガード。
その称号を与えられた者達からの手助けを受けながら、無事に地上を救い自由の身となった私達は、この異世界"ラース"での生活を謳歌する事にした。
目的など何もなく、元の世界では歩めなかった人生を楽しみたい。
大精霊や神々等、新たな家族となった者達と、一緒に生きていく事を決めた。
この物語は、元は一人の人間が性別の別れた二人になり、種族を超えた様々な者達と出会い、また騒動に巻き込まれつつも乗り越えていく、日常が多めの基本ゆるふわな王道ファンタジーです。
笑いあり涙ありで成長していく二人の姿を、どうぞお楽しみください。
是非読んでいってくださいね。
プロローグの内容は物語の途中で全て出てきますので読み飛ばしても影響ありません。
サブタイトルに☆マークがついてるお話は、頂いたFA(ファンアート)を許可を得てご紹介させて頂いております。
素敵なFAを頂けて大変嬉しいです、ありがとうございます。