白崎愛子は子爵白崎家の妾の子だ。憧れの人は貴公子の夏目正清。
♦︎♦︎正清の留学前に開かれた園遊会で、愛子は川でおぼれた正清を救う。しかし、その場を離れたすきに、白崎珠代(愛子の異母姉妹)に自分こそが正清の命の恩人と宣言されてしまう。この美談に周囲の爵位家たちは大喜びする。それを見た愛子は、身分の差のある自分が名乗り出ても誰も信じないだろう、と静かに引き下がった。
♦︎♦︎その後、正清は留学を終え商売がうまく軌道にのっても、恩人の珠代と結婚する兆しがなかった。正清は周囲に突かれ、ついに白崎家の令嬢との結婚を決める。しかし、正清が結婚相手に選んだのは愛子であった。正清は不遇でも前向きに生きる愛子に惚れたのだ。正清の寵愛に戸惑いつつも、愛子も正清の愛にこたえようとする。
♦︎♦︎しかし、正清を助け自分こそが婚約者だと言い張る珠代に悪だくみをされてしまう。
★このお話はハッピーエンドです★