テレーゼは平凡な茶色の髪と瞳を持つ子爵令嬢だ。王子ユリウスの乳母の娘で、ユリウスの侍女もしていた。
テレーゼは、銀髪に青緑色の瞳を持つ美貌のユリウスに片思いしている。だが、ユリウスが留学している間に、王妃によって結婚させられてしまった。ユリウスからは、独身のまま自分の帰国を待つよう言われていたのに--。
結婚相手もテレーゼを娶りたくなかったようで、テレーゼは婚家で虐げられる。
ある舞踏会の夜、いきなり帰国したユリウスがテレーゼの前に現れた。ユリウスはどうやら辺境伯の娘と婚約させられたようだった。
ユリウスは舞踏会の会場からテレーゼを連れ出し、その後も、なぜか何度もテレーゼに会いに来るのだった。