これは私が、主の愛の営みを目撃するまでの物語——。
人がまだ魔法へは到達していない時代。
数百年の眠りから目覚めた伝説の魔剣・フラガラッハは、無口な武術家・ゼウに拾われたために、食材をカットする包丁代わりに使われるという冴えない毎日を送っていた。しかも、魔力の素養がないゼウにはフラガラッハの言葉を聞くことができない。
魔剣の唯一の楽しみは、ゼウとその想い人・イリアの恋愛模様。あれこれ届かない口を挟みながら、討伐祭の当日、フラガラッハとゼウはとある陰謀に巻き込まれて……。
※カクヨムでも同内容で投稿中です。