ユリアーネは王宮から逃げ出した。父である辺境伯と前王との取り決めにより、王孫テオドールと婚約したユリアーネは十二歳から五年間、故郷を出て王宮で暮らしていたのだ。しかし前王が亡くなった頃からユリアーネの待遇は徐々に悪くなり、離宮に放置されたことで堪忍袋の緒が切れたのだ。
こんなところ出ていってやる! と少年に変装して王宮を抜け出したユリアーネだったが、子供が誘拐されるのを目撃して誘拐犯を追いかけることに。そこで騎士団長と知り合ったユリアーネは何の因果か王宮に逆戻り? おまけに何やら陰謀の匂いが……?
十四話まではユリアーネが王宮を出るまでの話になります。
それほど残酷なシーンはないのですが人が死ぬシーンがあるのでR15付けました。
毎度のことながら誤字報告ありがとうございます!