セロース国ディーンマーク家の最後の一人となってしまったアイリスは生きる気力を失っていた。身内は誰一人としていなくなり、一人であることが不安で途方にくれていた。
アイリスは古き大陸のディーンマーク女侯爵と莫大な資産を継承していたが、広大な城の中で孤独であった。
そんな中、弁護士から母の実家であるフォスター家の親族で大叔母がいることを知らされる。大叔母は四十年前に新しい大陸ニューキャッセスにかけおちして、家から絶縁をされていた。
アイリスはただ一人残された親族である大叔母に会うために、新しい大陸に行くことを決める。
ニューキャッセスは科学が発展した場所で、アイリスの知る世界とはまったく違う異世界のような場所であった。
当初フォスター家と大叔母マチルダとの確執により、マチルダの八人の子供たちから疑いの目で見られていたが、次第にその疑いもなくなっていった。
アイリスは八人のはとこたちの中で長男エドモンドに惹かれていく。
エドモンドはエディオン海運のCEOで魅力的な男性であった。でも、アイリスは自分に自信がなかった。過去、二回もの婚約に失敗していたからだ。そして、エドモンドにもつらい過去があった。
アイリスが新しい場所で奮闘し、孤独を乗り越えた先にあるしあわせをつかんでいく物語です。